意味

 

教室の窓が開いて

暑くなった教室が少しずつ冷めていく

 

眠っていたぼくに

窓の光が暖かく

いつの間にか外の景色をながめていた

 

大学の教室はうるさい

そんな中で

それって意味なくねぇ〜?

女の声だ

そんな言葉が教室の雑音の中でぼくの中にこだましていた

 

教室の窓に差しこむ光が

雨にぬれた木々の葉をきらめかせる

 

葉は風に揺れて

風は窓の隙間から入り

ぼくの頬をくすぐっていく

 

「意味がない」言葉なんて

ありえない言葉…

そう…思わないか…

 

1つは1つのために

1つを輝かせるもの

それが1つの存在の意味

 

それでいい

ぼくも1つのための1つなのだろうから