死想回路の燈 公式読本 Vol.U 『第二章をおえて 〜あとがき〜』 お久しぶりです、しましま☆タックンです。 やはり、高校三年生にもなると受験生としていろいろ学習が忙しくなり、小説の方も蔑ろになりがちです。 ――と、述べていますが、単なる怠けていた言い訳です。ゴメンナサイ。 その分、第一章も加筆修正を施し、更なる高み(?)を目指したつもりです(神崎翔氏、ご協力有り難う)。 さて、今回第二章を読んでいて、『惑星戦争 ダーク・ペーターの逆襲』や『ファイティング・モニ 最期の決闘』と言う、いかにもアレな名前が登場しましたが、お察しの良い皆さんなら何の映画か分かりますよね? とくに『ファイティング・モニ』なんか、きっとこんなの→ が登場するんでしょうね……。ついでに言うと、個人的にはダーク・ペーターが、かなり気になります(笑)。 話題は変わりますが、皆さんはこんな事を考えた事がありませんか? 『一兆年後の世界』 私達が死しても、時は常に未来へと動きます。それも、止まる事を知らずに。そうして、己の死後も人間の営みは続いていきます。 しかし、物事には必ず始まりがあり終わりがあります。世界の開闢と終焉があるように。 では、『時』はどうでしょうか? 果たして『時』はいつ始まり、いつ終わるのでしょうか? それは誰にも分かりません。 例え、世界が終わりを迎えても、太陽が滅んでも、宇宙が喪失しても、それでも時は止まりません。 そして、一つの結論が生まれました。 『きっと、一兆年後にも別の宇宙で、地球に似た惑星の学校の様な施設の中で、教室みたいな部屋でこんな与太話をしながら、俺達みたいに一兆年後の事を考えている奴等がいるんだろうなぁ』 ――なんて。 なんか、身も蓋も途方も無い話しになってしまいましたが、こんな事を、高校二年生の最後の日に部活をサボってまで友達の某K君と語り尽していた記憶があります。今では高二最後の良い思い出です。(ありがとう、某K氏。またいろんな話しをしようゼ!!) では皆さん、また第三章の終わりに会いましょう。 著者 しましま☆タックン 『世界秩序機関設定 〜組織図〜』 世界秩序機関の組織の設定を公開します。 【世界秩序機関 組織図】 総督(最高機関) | 最高司令官――枢軸幹部(上層機関)――特異施行派遣官 | | | ┌――――┘ | | 世界秩序機関・本部(中枢機関)――┬―暗殺処理班 | | ├―情報監視官 | | ├―特殊工作員 | | └―戦闘実行隊 | | | └本部研究員、役員 | 末梢指揮官(下級機関) | 末梢部員 『キャラを斬る!〜主要キャラ紹介〜』
ここでは、第二章に出てきたキャラクターについて、紹介していきます。 【ロスト】 『幻影の死神』という異名を持つ、誕生しては消滅を繰り返す哀れな存在。消滅後も前世の『自分』の記憶や意思と言ったものは受け継がれる事は出来ないが、記録や遺志などは後世の『自分』にも受け継がれる。《霊的物質(エクトプラズマー)》で創られた体――『幻影』と、ロスト本人である本体――『影』の二つからなり、《世界》の啓示を承けた者――世界に災いを齎そうとする吸血鬼供を排除する為、《世界の神々》が用意した至極の布石。 【鳴瀬明 (ナルセアキラ)】 私立名城高校に通う高校二年生。背が高く、明るく優しい性格で、その上調理好き。今は弓道部に所属している。料理の腕もさる事ながら、弓道の腕も相当なものである。しかし、その明るい性格の陰で、両親の仕事の都合上、孤独な少年時代を送る。そのため今でも両親とは冷めた関係が続いている。恋人である氷護とは同じクラスメート。 【氷護雪奈(ヒゴセツナ)】 能力に『フロスト』を持つが故、13番目の『氷雪の亡霊(アイス・ファントム)』の称号を受け継いだ混血の吸血鬼。また、連続猟奇殺人事件の犯人でもある。悲しい過去の経験からいつしか表情を失くしてしまったが、明と出会い、その日々の中で徐々に表情を取り戻してゆく。しかし、その事が『抹消部員』としての主従関係であるフェハードと亀裂を生じさせてしまった。 【レアリア=ネイディルト】 ついに明らかとなった『漆黒の魔女』の真実。『世界秩序機関』の特殊エージェントである『特異施行派遣官』に、史上最年少で上り詰めた実力家。極めて任務達成率は高く、要人暗殺から任務状況の視察まで全てにおいて暗躍する。性格は優しくて面倒見がある反面、任務遂行の為なら手段を選ばない残酷さも兼ねる。また、義弟であるクラウを、慕っている意外な一面も持つ。 【フェハード】 『オルケア計画』の為、『世界秩序機関』から派遣された純血の吸血鬼。また、抹消指揮官ながらも鬼畜豺狼、残虐非道な性格から同族の間でも『邪悪なる吸血鬼』と恐れられている。能力『ドレイン』により、ソウルドレイン、ライフドレイン等の数々の技を持つ。それに加え、『スキルドレイン』により、いろいろな吸血鬼や堕天使の『能力』を吸収し、受け継いでいる。 【ブロッソル】 更なる力を得るため、堕天使となった。他の天使達と戦いで右腕を斬り落とされ、咽頭を貫かれて瀕死だった所をフェハードに救われる。生き延びる為に腕と喉をミスリルで機械化した事から『銀腕の魔剣士』と謳われるようになった。フェハードから弟子として『世界秩序機関』の訓練を施され、部下としても忠誠を誓う。また、自らもフェハードを師匠(マスター)と呼ぶ。ミスリルの魔剣『アークダート』を持ち、神界の剣術に加えて吸血鬼の能力『パラライズ』を培った邪悪なる剣士。 【クラウ=ネイディルト】 レアリア=ネイディルトの義弟にして、春日良の幼名。8才頃までは、この名を使用していた。レアリアが初めて良に出会った時、『彼の者』或いは『例の少年』と口にしていた人物こそがクラウ=ネイディルトであり、幼い頃からフェハードに暗殺者としての教育を受けてレアリアと共にみるみる暗殺者としての頭角を現してきた。 『作者が語る天使と吸血鬼 〜種族の違いについて〜』 ここでは死想回路の燈に出てくるそれぞれの種族について解説したいなぁと思います。ちなみに、これは作者自身の考えであって、これは違うだろ! と、嚇怒なさる方も居るかもしれませんが、その時はどうぞ聞流しちゃって下さい。
【天使】《例:夏美》 神界に住む住人。 純白の翼を持ち、ミスリルやオリハルコンを使う事が出来る。現界人(人間)より遥かに長い寿命と丈夫な体を保持し、怪我や傷を負っても『自己修復』で元通りに治療が可能である。しかし、吸血鬼と違い『能力』は持ってはいない。 【墮天使】《例:久遠・ブロッソル》 吸血鬼に血を吸われた天使。基本的には天使と変わらない。唯、翼が汚れの無い純白から、邪まな漆黒へと変わっている。ミスリルやオリハルコンを使用でき、吸血鬼と違って銀の攻撃を苦としない。さらに、吸血鬼と同じで『能力』を持つ。 【吸血鬼】 純血種《例:フェハード》、混血種《例:レアリア・氷護》、下等種など多種多様の種族が存在する。 天使以上の生命力があり、蝙蝠の様な羽と『能力』を持つ。 さらに、活性細胞が肉体の急速な再生と再構築を可能にしている。しかし、その一方で活性細胞に血液が行き届かなくなると細胞は壊疽し、その部分の肉体は急速に灰化する。 また、長年の進化で光りには強くなったが、未だ銀(とりわけミスリル)には一切の抵抗力を持っていない。 純血種は、吸血鬼同士の性行為から産まれた者であるが為、非常に数が少ない。 混血種のその殆どが、男性の人間と女性の吸血鬼との間で産まれた者である。それゆえ、人間の血が一定の周期で減少し、それを補う為に度々吸血衝動に駆られる。 下等種は、上記の二つの種(とりわけ混血種)によって血を吸われた者達で、『能力』と意思を持ってはおらず、吸血された者に従うのが殆どである。 次回予告 数奇な運命と幾多の邂逅から織り成す『宿命』と言う名の糸に、もはや少年と少女達は逃げる術を失った――動き出した『宿命』の先にあるのは希望か絶望か?
再び《誕生》した死神。その穏やかな目の奥に秘めた、鋭く冷たい眼差しは果たして何を見据えているのか? 「例えて言うならば、神と悪魔は紙一重。それを分けるのは、君自信の信仰心と思想の違いだけだ」ロスト
知らない自分、覚醒する血、そして、戦慄の記憶が幾度となく襲い掛かる!! 「あいつは、今は絶望の種かもしれない。だけど、いつかきっとその絶望の種から希望の芽を出す。そう、オレは願ってる」春日良
彼女が見せる、涙の訳とは? 「ずっと側にいて。もう、私から離れないで。それが貴方の使命。たった一つの私への罪の償いなの……」月影久遠
謎の美女は冷たく笑う……。 「そんなに知りたいのなら、一度あの世に逝って彼にでも聞いて来たら?」レアリア=ネイディルト
それでもなお、愛する者を必死に救おうとする者。 「大丈夫。大丈夫だよ。俺はいつでも君の味方だから……」鳴瀬明
亡霊に残された道は、もはや絶望しかなく……。 「……なさい。ごめんなさい……。ごめんなさい……。ごめんなさい……」氷護雪奈
闇より出でし者はかく語る。 「死をもって償え、などとは言わん。しかし、それなりの代償は奴にも払ってもらうつもりだ」フェハード
遂に牙を剥く、闇よりの襲撃者!! 「クククッ。我ガ積年ノ怨ミ、晴ラス時ガ来タ。神王ノ犬供メ、覚悟セヨ!」ブロッソル
注目の第三章、新たなる運命の歯車が今、始動する!! |